十三番目の陪審員/芦辺拓

架空の殺人事件を演出し、その容疑者として冤罪の実態を取材する「人工冤罪」計画の犯人役に志願した鷹見瞭一は、DNA鑑定すら欺く偽装を経て、予定通り警察に連行された―全く身に覚えのない現実の殺人容疑者として!関西初の陪審法廷での弁護を引き受けた森江春策は、検察側との熾烈な攻防の末、結審に至って驚愕の真相を暴き出す。本格ミステリと法廷劇の奇蹟的融合。—アマゾンより


警察捜査やDNA鑑定の欠点、陪審員制度の矛盾点を突きながら(厳密にはマスコミの報道姿勢)、覚えのない罪に陥れられた男性を救うストーリーである。
後半になるにつれて、事態は壮大な計画であることを知らされるが、人によってはその社会派的な観点に鼻白むこともあるだろう。

しかし、賢明な読者なら、この作品全体で語っている骨格に気づき、酔いしれるだろう。
結末もキレイにまとめられ、読後には清々しさすら感じる。

タイトルに偽りない、陪審員が主役となっている作品である。

十三番目の陪審員 (創元推理文庫)

著者/訳者:芦辺 拓

出版社:東京創元社( 2008-10 )

定価:¥ 966

Amazon価格:¥ 966

文庫 ( 429 ページ )

ISBN-10 : 4488456049

ISBN-13 : 9784488456047


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