「レイトンコートの謎」や「第二の銃声」に比べるとパワーダウンしたように感じられるが、それでも充分楽しめた作品である。
トリックらしいトリックはないが、犯人や動機は意外だと思う。
ロジャー・シェリンガムのシリーズは、この探偵が名探偵というよりも迷探偵に近く、毎度ユーモアを交えて真相に近づいてくれる。といっても、今回の作品はコミカルな部分が薄れており、どんなミステリマニアでもそれなりに読めるような仕上がりになっている。
私は、現代のドロドロと暗いミステリには嫌気がさしており、できればバークリーのようにコミカルな作風であってほしいと思う。
読後にすっきり爽やかという作品が好きなのである。不必要なドロドロ劇はいらないし、オカルトやホラー要素もいらない。
バークリーの作品は、すっきり爽やかなものを求める人にお勧めです。
著者/訳者:アントニイ・バークリー
出版社:国書刊行会( 1998-07 )
定価:¥ 2,415
単行本 ( 307 ページ )
ISBN-10 : 4336038422
ISBN-13 : 9784336038425
Wrote by 2005/12/23



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