ドグラ・マグラ/夢野久作

昭和十年一月、書下し自費出版。独特の文体、奇天烈な世界観、摩訶不思議作家・夢野久作が放った意欲作。

冒頭は「ブウウーンンン」という音で物語が始まり、それそのもので作品の奇妙性を示している。
物語はこれでもかと作者の思想、哲学、論理が摩訶不思議、奇々怪に語られ、脳内エステというより、混迷をきたす麻薬を注入された気分になる。しかし、うっとりとした甘美性が内包されているから不思議である。
私はいまだに、読了後10年経つのにも関わらず、物語中にでてきた「チャカチャカポコポコ」という擬音が頭にこびりついて離れない。
いやはや、物語のオチといい、文体といい、良い意味で屈折した小説である。

ドグラ・マグラ (現代教養文庫 884 夢野久作傑作選 4)

著者/訳者:夢野 久作

出版社:社会思想社( 1976 )

定価:¥ 1,029

文庫 ( 670 ページ )

ISBN-10 : 4390108840

ISBN-13 : 9784390108843


wrote by 2006/02/23

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