高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される(アマゾンより抜粋)。
いまやすっかり有名な作者となってしまった東野氏。
東野氏の魅力はなんといっても小説としての体裁がしっかりしているところにある。
意欲的な内容や独特なテーゼを扱っても、無駄なく処理し、常に見事なまでに仕上げてくれる。
私の中では、「小説として安心して読める作家の一人」である。彼の手腕を一部のメフィスト賞作家の方々に見習ってほしいものである。
本作は、ミステリマニアには些か物足りない内容かもしれないが、私は小説として充分楽しめた作品である。一般の読者にお勧めしたい一品である。
著者/訳者:東野 圭吾
出版社:講談社( 1993-07-06 )
定価:¥ 650
Amazon価格:¥ 650
文庫 ( 378 ページ )
ISBN-10 : 4061854445
ISBN-13 : 9784061854444
wrote by 2006/04/07



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