戊辰戦争の傷跡癒えぬ東京で、美女ばかりを描いた錦絵が評判を呼んでいた。だが描かれた女がバラバラ死体で、それもなぜか稲荷で発見される事件が続発、町に恐怖が広がる。元公家の九條は捜査に乗り出すが、非道の犯行は止まらない。困惑した九條は病床の友人朱芳の頭脳に望みを託す。驚愕の結末が待つ傑作推理。(アマゾンより)
作品は陰惨な光景で始まり、これからをおどろおどろしく暗く深いものがあることを予告しているかのよう。
その暗さは、妖怪さながらの美女連続殺人とそれにまつわる噂や奇妙な事実とリンクし、一種異様な世界を演出している。
そして、物語は結末が近づくにつれ、暗い淵から現れたのは妖怪なぞではなく、あまりにも人間臭さをもった存在だった。
その犯行と動機に、妖怪とは異なる別の怖さを思い知る事になる。
著者/訳者:貫井 徳郎
出版社:講談社( 2003-04 )
定価:¥ 700
文庫 ( 418 ページ )
ISBN-10 : 4062737272
ISBN-13 : 9784062737272



Comments
コメントはまだありません。
コメントする