書籍レビュー

皇帝のかぎ煙草入れ/ジョン・ディクスン・カー

ジョン・ディクスン・カーの代表作。黄金時代の作品ながら、現代でも充分に楽しんで読める。

暗黒館の殺人/綾辻行人

八年の歳月をかけて完成した館シリーズ最新作。綾辻氏の作品はほとんど目を通してるので、読む前からだいたいの予想はついたが、「やはり」というよりも「綾辻らしい」という作品であった。

第二の銃声/アントニイ・バークリー

大変楽しんで読めた作品である。作家たちを集めて殺人劇の最中、死体役の男が本当に殺害されてしまう。癖のある登場人物たち、全員が殺害の動機をもっており、奇抜な探偵ロジャー・シェリンガムが謎を解き明かしていく。

オリエント急行の殺人/アガサ・クリスティ

アガサ・クリスティの代表作。 これは文句なしに面白い!推理小説愛好家なら必読の作品である。

プラスティック/井上夢人

正直に言いますと、この作品の内容はほとんど覚えていません。私の中では、それほど点数の高い作品ではなかったように思います。

ハサミ男/殊能将行

殊能将行のデビュー作。私の評価はマイナス100点です。なぜなら、私が中学生の時に思いついたトリックと全く一緒で、序盤の数ページで「自分と同じトリックだな」と気づいたからです。

マジック・ミラー/有栖川有栖

有栖川有栖の代表作といえば、「双頭の悪魔」などの江神シリーズだが、私はこの作品を敢えて”裏・代表作”としてお勧めする。

姑獲鳥の夏/京極夏彦

賛否両論を巻き起こした京極夏彦の処女作。トリックは、京極夏彦ワールドでしか構築でき得ないものであるので、「こんなのは推理小説ではない」という声が多数ある。

斜め屋敷の犯罪/島田荘司

国内密室ミステリベスト5に入って然るべき作品。大掛かりなトリック故に賛否両論あるが、このような大味のトリックは大変私好みであった。特に何がすごいかというと、作者の密室トリックを隠蔽してしまう構成力には脱帽された。

雪密室/法月綸太郎

雪で閉ざされた山荘で起こる殺人事件、というありふれた設定ながら充分に楽しめた作品である。物語の中核は、殺人現場に繋がる雪道には何故被害者の足跡しかないのか、というものである。